2025/09/24 11:00
いまや「ペット」はただの動物ではなく、大切な家族の一員という位置付けになっています。
くるみ薬局でも「ペットがいてもアロマを楽しむことはできますか?」という質問が増えているように感じます。
実は、ペットと安全にアロマを楽しむためには注意と配慮が必要です!
今回はペットと一緒に暮らしながらアロマを楽しむための注意点をまとめました。
◯ペットは人間よりも香りや成分に敏感
犬や猫は嗅覚が人間の数千倍〜1万倍敏感です。
なので人にとって心地よい香りでもペットにとっては負担になってしまう可能があります。
また精油成分を代謝する能力も人とは異なるので、人にとって安全でもペットには有害な場合もあります。

◯猫に特に注意が必要な理由
猫は体に入った不要な物質を解毒する、肝臓の「グルクロン酸抱合」という機能が弱く、精油成分が体内に蓄積しやすいのです。
そのため精油による中毒症状(よだれ、ふらつき、呼吸困難、けいれんなど)が出た例も報告されています。
猫だけではなくフェレットやウサギ、鳥といった小動物たちも、猫同様中毒には十分な注意が必要です。
◯ペットに危険な代表的な精油
ティートリー:犬、猫に中毒事例あり
ユーカリ:犬、猫の呼吸器や神経系を刺激する可能性あり
ペパーミント:犬、猫に有毒であることが知られる
柑橘系(レモン、オレンジ等):猫はリモネンなどの成分を分解できないため体内に蓄積し、運動失調や震え、嘔吐、肝不全などを引き起こす可能性あり
クローブ、シナモン:犬、猫等に刺激が強く有毒
◯ペットとアロマを安全に楽しむポイント
香りを楽しむ芳香浴のみにとどめましょう。
皮膚に塗布したり、精油がついたものを舐めるなど、口にしてしまうようなことがないようにしましょう。
また芳香浴をする際、ディフューザーはペットが自由に出入りできる部屋で使うようにし、低濃度・短時間を心がけましょう。
ペットの様子を観察し、くしゃみや目やに、よだれ、元気がないなどの変化があればすぐ使用を中止し換気を行いましょう。
◯ペットと比較的安全に楽しめるアロマ(低濃度・芳香浴のみ)
ラベンダー(真正)、カモミール・ローマン、フランキンセンス、ゼラニウムなど
大切な家族と安全にアロマが楽しめるといいですね♪