2025/03/26 11:00
『起立性調節障害』をご存知でしょうか?
立ち上がるときに血圧が急激に下がり、めまいや立ちくらみ、疲労感、頭痛、朝起床困難、気分不良などの症状が現れる状態を指します。
近年、思春期の子供や若年層に増えており、不登校の原因になるなど、生活の質に影響を与えることがあります。
身体の不調と認識されないまま「怠けている」「仮病を使っている」と誤解され、メンタル的にも追い込まれてしまうケースもあるようです。
今回は、起立性調節障害の症状を緩和する手段としてのアロマテラピーを考えていきます。
○起立性調節障害の症状
主な症状は立ちくらみ、朝起床困難、気分不良、失神、頭痛などがあげられます。

症状は日内変動があるといわれており、午前中に強く、午後になると徐々に軽減する傾向があります。
また夕方から就寝前はむしろ活動的になる場合もあるといわれています。
また季節変動もあるといわれており季節の変わり目に悪化しやすく、曇りや雨などの低気圧時は症状の出方に影響しやすいといわれています。
さらに夜に目がさえて寝られず、起床時刻が遅くなり、悪化すると昼夜逆転生活になることもあります。
思春期の場合は学校生活に参加できないことによる不安や焦りも大きくなります。
具体的な症状としては、
- 朝起き上がれなくなる
- 夜寝つきが悪い
- 立ち上がるとふらつく
- 学校に登校できなくなる
- 自己肯定感が低くなる
- 倦怠感がある
- 食が細くなる
- 立っていると気分が悪い
- 集中力が続かない
- 動悸や息切れがする
- 失神発作を起こす
- 顔色が優れない、青白い
- ストレスを感じると気分が悪くなる
などなど…
このように起立性調節障害にはさまざまな症状があります。
複数項目に当てはまり、他の病気の疑いがない場合は起立性調節障害の可能性が高いかもしれません。
○起立性調節障害の原因は?
起立性調節障害の主な原因は身体の機能のバランスをとってくれている自律神経の乱れ。

交感神経(活動)と副交感神経(休息)のバランスが崩れることで様々な症状が起こります。
自律神経が乱れる原因としては、体質など遺伝的な要素、思春期による体内のホルモンバランス、学校や友達、勉強などの精神的なストレスなどが挙げられます。
朝が苦手な人やよく立ちくらみがする人はもともと自律神経の働きが弱く、発症しやすい傾向にあるといわれています。
○アロマテラピーの可能性
自律神経を整えるといえばアロマテラピーの得意分野。
起立性調節障害にもアロマテラピーでできるケアがあります。
①リラックスとストレス軽減
起立性調節障害は、ストレスや不安が症状を悪化させることがあります。
アロマテラピーで心身をリラックスさせることで症状の軽減が期待できます。
夜にリラックスタイムを設けたり、寝る前などに取り入れてみましょう。
もちろん日中にストレスを感じるときでもOK。
⭐︎おすすめの精油
ラベンダー:リラックス効果があり、ストレスを和らげるため、心を落ち着け、過剰な緊張を緩和します。また睡眠の質を向上させてくれます。
カモミール・ローマン:穏やかで安心感を与える香り。ストレス軽減や睡眠促進に効果的です。
ベルガモット:気分を穏やかにし、心を明るくする効果があります。不安や緊張を和らげ、心身のバランスを整えます。
②血行促進
起立性調節障害の症状には、血圧の低下や血行不良が関係しています。
精油の中には血行を促進してくれるものがあります。
⭐︎おすすめの精油
・ローズマリー:血行を促進し、疲労感を軽減します。
・ペパーミント:爽快で清涼感のある香りが、血行を促進し、頭もスッキリさせます。
頭がぼんやりしたときや、立ちくらみがする場合などにおすすめです。
・ジンジャー:体を温め、血行を促進する作用があります。冷えを感じる方におすすめです。
③活力の向上
倦怠感や疲労感を感じる方に。
エネルギーを補充し、活力を高めるアロマは、症状を緩和するのに役立ちます。
朝、やる気をだしたり、動き出すスイッチを入れたい時におすすめです。
⭐︎おすすめの精油
・レモングラス:清々しい香りが活力を与え、気分をリフレッシュさせます。
疲れを感じる時や、エネルギーが欲しい時におすすめです。
・シトラス系の精油(スイートオレンジ、グレープフルーツ):気持ちを明るく、ポジティブにしてくれます。
・ジンジャー:活力を与え、身体を温め、元気を取り戻すために役立ちます。
くるみオリジナルブレンド、『律~RITSU~』や『 活~KATSU~ 』もおすすめです♪
○おすすめの使い方
・芳香浴
ディフューザーで部屋に香りを拡散させ、リラックスした状態で過ごします。
ティッシュやハンカチにたらして香りを嗅ぐだけでもOK
・トリートメント法
ホホバオイルなどのキャリアオイルに精油を濃度1%以下となるよう混ぜてトリートメントオイルを作ります。
それを両手のひらで温めて、手のひら全体を使って優しく塗布します。
ロールオン容器に入れておけば、持ち運びでき、ストレスを感じた時などにすぐ使えて便利です。
・沐浴法
浴槽に適温の湯をはり、重曹やバスソルト等に精油を加えて馴染ませたものをお湯に加え、よく混ぜてからつかります。
体を温め、心身をリラックスさせる入浴は、自律神経を整えるのに効果的です。
そこに精油をプラスすることで相乗効果が期待できます♪
精油の目安 全身浴 : 1~5滴 半身浴 :1~3滴
手や足だけつける手浴・足浴もおすすめです♪(精油の目安は半身浴と同じ1~3滴)
※肌に刺激を感じた場合は直ちに流してください。
〇アロマケアのポイント
• 希釈して使用:精油は濃縮されているため、肌に使用する場合は必ずキャリアオイルで希釈して使用しましょう。
特に肌が敏感な場合や子供に使用する場合は、注意が必要です。
• 個人差に配慮:アロマの効果は個人差があるため、使用する精油やブレンドを少量ずつ試して、パッチテストを行ってから使用しましょう。
•医師と相談:治療中の疾患がある場合には医師や専門家と相談のうえ、行うことをおすすめします。
起立性調節障害をアロマテラピーだけで治すことはもちろん難しいです。
最近では専門のクリニックなどもあるので、思い当たる症状があるようなら、一度相談してみましょう。

その上で、アロマテラピーがリラックスできる環境を作り、体調を整え、日常生活を少しでも快適に過ごすためのサポートとなればいいですね。