2025/02/19 11:00
アトピー性皮膚炎は誰もが聞いたことのある疾患名ではないでしょうか。
自分が診断されたことがある。家族や友人がアトピーだという方も多いと思います。
厚生労働省が発表している「患者調査」では、アトピー性皮膚炎の患者数は年々増加しているようです。
今回はそんなアトピー性皮膚炎とアロマテラピーの可能性について。
○アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚疾患です。
アトピー性皮膚炎では、皮膚の"バリア機能"が低下していることや皮膚に炎症があることが分かっています。
外からアレルゲンなどの刺激が入りやすくなっており、これらが免疫細胞と結びつき、炎症を引き起こします。
また、かゆみを感じる神経が皮膚の表面まで伸びてきて、かゆみを感じやすい状態となっており、掻くことによりさらにバリア機能が低下するという悪循環に陥ってしまいます。

発症には遺伝的要因や環境的要因(アレルゲンやストレスなど)が関与しています。
乳幼児期や小児期に発症することが多いものの、大人になってから再発したり、発症したりすることもあります。
○アトピー性皮膚炎に対するアロマテラピーでのアプローチ
精油の香りにはリラックス効果やストレス軽減、肌の状態改善を助ける可能性があります。
アロマテラピーは、アトピー性皮膚炎の治療に直接的な効果があるわけではありませんが、
いくつかの方法で症状の緩和に役立つ可能性があります。
①リラックス効果
ストレスや不安がアトピーを悪化させる場合があります。
ラベンダーやカモミールなどリラックス効果のある精油によりストレスを軽減できれば、アトピーの悪化を和らげる可能性があります。
②抗炎症作用
ティーツリーやラベンダーなど、精油には抗炎症作用があるものがあります。
使い方によっては肌の炎症を軽減する効果が期待できるかもしれません。
③皮膚の保湿
アトピー性皮膚炎では保湿などのスキンケアが重要になります。
ラベンダーや、カモミールなどの精油には、保湿効果があり、乾燥肌のケアに使われることがあります。
④免疫調整
ラベンダーやローズマリーなど、いくつかの精油には免疫系の過剰反応を抑える可能性があると言われています。
○アロマテラピーの方法
・芳香浴

ディフューザーやルームスプレーにより香りを楽しむ方法です。
ハンカチやティッシュペーパーに精油を数滴垂らすだけでもOK。
・トリートメント法

ホホバオイルなどのキャリアオイルに精油を濃度1%以下となるよう混ぜてトリートメントオイルを作ります。
それを両手のひらで温めて、腕や足、肩、腹部などに、手のひら全体を使って優しく塗布します。
炎症が強い場合は無理に使用せず、比較的に症状が落ち着いているときのスキンケアとして使用するのがおすすめです。
○アロマテラピーの注意点
精油は完全に安全というわけではなく、使用する際には注意しなければいけないこともあります。
特に以下の点に注意しましょう
• 希釈して使用
精油は原液で直接肌に塗布せず、ホホバオイルなどのキャリアオイルで希釈して使用します。
• パッチテストを行う
肌に使用する際は事前に小さな範囲でパッチテストを行い、肌の反応を確認します。
• 過剰使用を避ける
精油を過剰に使うと、肌に刺激を与えることがあります。適量を守りましょう。
使用する際は、低濃度・少量から始めるのがポイントです。
・心地よいと感じる香りや使い方を選ぶ
いくらアトピーに良いと言っても香りが苦手だったり、心地よいと感じない場合には逆効果となってしまいかねません。
本人の体調や気持ちに合わせて取り入れるようにしましょう。

アロマテラピーはあくまで補完的な手段であり、アトピー性皮膚炎の根本的な治療には専門的な医師の指導が必要です。
症状がひどい場合やスキンケアを続けても良くならない場合は医師に相談しましょう。
特にお子さんのアトピーケアにおいては、安全を最優先にしましょう。
基本的なスキンケアやお薬による治療をしっかり行っていくことも大切です。
その上で、アロマテラピーによるケアでお薬を減らせたり、アトピーによるストレスが緩和できたらいいですね。