2023/12/25 14:54
2025年、超高齢化社会の日本は人口の5人に1人が75歳以上の後期高齢者になると言われています。
急速に進む高齢化に伴い、認知症患者も急速に増加し、その対策は重要な課題となっています。
○認知症とは?
「認知症」とは、さまざまな脳の病気により、脳の神経細胞の働きが低下し、認知機能(記憶、判断力など)が低下して、社会生活に支障をきたした状態をいいます。
日本人の認知症の半数以上を占めるのはアルツハイマー型で、短期記憶を蓄える海馬などに変性が起こります。
年齢を重ねれば誰でもかかりうる病気です。
○認知症と嗅覚の関係
実はアルツハイマー型認知症は、においの信号を受け取る脳が衰えているため、初期の段階あるいは物忘れなどの症状が出る前から嗅覚障害が現れることが知られています。
そのため、もの忘れなどの症状が始まる前から嗅覚に刺激を与えることで、認知症を予防できる可能性があるといわれているのです。
アロマテラピーでにおいの刺激を与え続ければ、脳の衰えた部分を活性化し、認知機能を向上させる可能性が期待されています。
鳥取大学の行ったアロマ療法の研究において、介護施設の高齢者を対象に、28日間アロマ療法を実施したところ、アルツハイマー型認知症の軽度~中等度の患者に、見当識(自分がいる場所や日時など状況を把握する能力)の改善がみられたという報告があります。
このとき試されたアロマ療法はこちら↓↓
朝 交感神経を刺激するローズマリー・カンファー精油4滴+レモン精油2滴
夜 副交感神経を刺激するラベンダー精油4滴+オレンジ・スイート精油2滴
このブレンドを朝夕にディフューザーで散布するという方法です。
においの刺激が脳に伝わり、新しい神経細胞がつくられることが促進され、見当識の改善に結びついたのではないかと考えられています。
このような研究結果から、最近では介護施設などでアロマ療法が取り入れられるケースもあるようです。
・朝用アロマ 10mL(BASE~アロマのくるみ~ 税込1,980円)
・夜用アロマ 10mL(BASE~アロマのくるみ~ 税込1,980円)
○認知症の早期発見に役立つアロマ
また認知症は進行してから診断されるケースも少なくありません。
嗅覚障害の有無をチェックすることで、認知症を早期に発見し、治療につなげることが期待でます。
しかし嗅覚障害は周囲から気づかれにくく、本人の自覚がないことも。
そこで、数種類のアロマの香りを嗅ぐことで認知症の早期発見に役立てるという研究も行われており、一部商品化されているものもあります。
普段からアロマの香りを嗅いでいると、嗅覚障害に早く気づき、認知症の早期発見につながる可能もありますね。
アロマを活用した認知症予防法。
気軽に始めることができ、長く続けやすいため、ぜひ生活に取り入れてほしいです。